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ベンチャー企業分析

広報はベンチャー成功の起爆剤

広報はベンチャー成功の起爆剤

ベンチャー企業が大きく成長するためには何が必要でしょうか?
・しっかりと練りこまれた事業計画
・間違いのない資金調達計画
・強い営業力
・絶対に成功するという確固たるトップの意志
・モチベーションの高いスタッフ

当然ながらこれらは全て、ベンチャー企業が成功するにあたって必要な要素といえます。

しかし、これらに加えて実は広報というものの存在が事業のスピーディーな成長のけん引役をはたすことになります。

なぜ広告ではなく、広報なのでしょうか?
それには大きく3つの理由が挙げられます。

1つは、立ち上げ直後のベンチャーというのは往々にして資金が常に枯渇してます。そんなベンチャーが大規模な予算を投下して広告を出す余力などありません。
かといって、中途半端な予算で広告をだしてもその効果は限定的でとても事業をけん引するようなパワーは発揮できません。

2つめは、消費者側に与える情報の信頼性の問題です。
広告というのは企業がメディア側に広告費を支払うことで、基本的にはなんでも掲載させることが可能です。
一方、広報というのはメディアが情報を選別して取り上げるかどうかを決める種類のものです。メディアの収益の源泉は、媒体として多くの消費者に信頼されていることを背景に、企業側に販売する広告枠ですから、メディアはできるだけ消費者にとって有益な情報のみを取り上げたいわけです。
つまり、メディア側が自由に掲載を決められる広告以外の掲載枠こそ消費者からの信頼を得られる媒体価値の源泉といえます。

かつ最近の消費者は、この情報が「企業がお金を出して掲載した広告」なのかそれとも、「メディアが取り上げたいと思って掲載した情報なのか」をほとんど無意識のうちに判断します。
そういった意味で、広告よりも広報の方が情報価値が高いといえます。

最後の1つは2つ目とも関係しますが、広報の方が情報価値が高いということで、どれかのメディアに取り上げられ、その記事を見た別のメディアの記者が取材に来るという、良い波及効果をも期待できます。


このようなことが広報活動の取り組み次第では、非常に安価なコストで価値の高い情報として消費者に自社をアピールできる可能性があります。
ですから特に、新しいサービスや商品を取り扱っているような、「資金は無いけどネタはある」というベンチャー企業にとっては、まさにうってつけの施策なわけです。

そこで新規事業のインキュベーターである(当社)エムアウトを事例にすると、事業が立ち上がる際、必ず広報担当が事業を担当します。
この時、まずは外部に配信するメッセージの整理から始まり、それをWebや販促ツールへと落とし込み、共通のメッセージを繰り返し発信し続けます。メッセージの整理にあたりポイントになるのは、世の中で今求められている時流にあわせて、その事業をどう見せていくのかを工夫するということです。また、繰り返し繰り返し、根気よく伝えていくということもポイントです。

例えば、要介護高齢者を対象にした訪問歯科診療サポートサービスを行っている潟<fィパスにおいては、対象者における口から食べることの重要性の啓蒙活動という、一見すると事業のアピールにはかなり遠いと思われるような情報の発信から広報活動が始まりました。

しかし地道な活動を粘り強く続けた結果、某大手経済新聞の掲載をきっかけに、更なる取材依頼につながり、立ち上げ初期の企業でありながら信頼を獲得することで、実績としての売上につながっています。


広報を行うに際し、ポイントになるのは、

・新規要素
・時流要素
・大成要素
・実績要素
・季節要素
・実利要素
・技術要素

です。

それぞれについてここでは詳しくは述べませんが、広報の戦略的な活動がベンチャー企業成功のための大きなけん引役になることは間違いありません。

広報活動をぜひ粘り強く続けてみてください。

エムアウト  松宮晶乃

松宮晶乃