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話題の商品 サービス分析

2日でDLランキングTOP10入り_話題のiPhoneアプリ

■価格比較iPhoneアプリと花通販サイト −その共通点とは

わずか2日でiPhoneアプリケーションダウンロードランキング総合部門でトップ10入りを果たしたiPhoneアプリ「ショッピッ!」。秘書向け贈答花専門通販サイト「青山花壇」。
全く関係のなさそうなこれら2つのサービス、運営している会社も異なるのですが、実は共通点があります。
それは、社長が同一人物であるということです。

柴田 陽氏。現在、25歳。

学生時代にすでにインターネットビジネスで起業していた柴田氏は、大学卒業後、戦略系コンサルティングファームに就職。現在は休職中で、先述の2社を並行して立ち上げ、運営しています。


■バーコードを読み取るだけでその場で最安値比較

ショッピッ!」は、株式会社コードスタートが提供する、商品のバーコードをスキャンするだけでオンライン上の提携サイトから同商品を最安値で購入することができるiPhoneアプリです。現在、提携しているサイトは、楽天、ヤフー、アマゾン。ショップは60,000店にも上ります。

本アプリは今年6月8日にローンチしてからというもの、翌日にはiPhoneダウンロードランキング総合部門でトップ10入り。4日後には、総合2位を記録、またライフスタイル部門では1位を獲得し、現在までのダウンロード数は20万を超えるそうです。
この記録を実現するために要したプロモーションコストはなんとゼロ。プレスリリースを流しただけというのですから驚きです。


アメリカでは既に、世界ナンバーワンのバーコード認識エンジンをもつ「RedLaser」という同サービスが提供されています。100万以上のダウンロード数があり、知名度を上げていました。
日本でも類似サービスを提供するアプリはすでに存在していましたが、バーコード読み取り精度があまり高くなかったり、アプリを2つ立ち上げる必要があって手間がかかったりといった理由からかあまり浸透はしていなかったようです。
後発参入となったショッピッ!では、「Red Laser」のもつバーコード読み取り機能のライセンスを取得することで、高精度のサービス提供が可能になり、ユーザービリティを上げることに成功しています。

ショッピッ!を使用して購入されている商品を売上金額でみると、最も多いカテゴリーが家電。価格.comの盛況ぶりからもわかるように、家電に対する価格比較ニーズの高さがみてとれます。
アプリダウンロードは無料です。本サービスの収入源はというと、提携サイトからのフィーやアフィリエイト。今後は、提携サイトをさらに増やしていく予定で、ユーザーの利便性はますます向上しそうです。


■秘書のニーズに着目!贈答花専門通販サイト 

ショッピッ!より一足早く、今年3月にサービスインしたのが株式会社青山花壇が運営する「青山花壇」です。本サイトは贈答花を専門に扱う通販サイトであり、ターゲットは秘書さん。
どのような花束が贈られたのか確認したい、誰にどのような花を贈ったのかを管理する手間を省きたい、他の人がどのような花を贈っているのか確認したい(花屋の質を確かめたい)といったニーズに応えるべく、つくられたのが本サービスです。

こだわったのは「すべてを100点満点にする」ということ。

それぞれ秘書には、既に普段から利用している信頼のおけるショップが存在し、そこから本サービスにわざわざスイッチしてもらう必要があります。中途半端なサービス提供では支持してもらえないですし、期待される以上のものを提供できるサービスでなければ、自社のサービスに変更してもらうことなどできないというわけです。

例えば、専用のスタジオで贈答花を撮影することで花をより美しく見せ、秘書の心をつかむ。また、立て札1枚にもこだわりをみせ、自社のロゴを入れたり、自社のイメージカラーをメインに作成したりとオリジナリティーあふれる立て札を作成することができるようにしています。また、窓口(注文受付)に元秘書を配置。ユーザーである秘書の立場を理解した、きめ細かいサービス提供につながっています。

現在、100名以上の秘書に利用されていて、それらは口コミで増えてきているとのこと。秘書をターゲットにしたサービスは他にも、出張・接待・お中元・お歳暮等の展開が考えられます。今後の展開にも注目していきたいところです。


■事業の立ち上げに必要なもの

ショッピッ!、青山花壇ともにサービスインしてまだ間もなく、発展途上であるといえます。ただ、立ち上がりのスピードはすさまじく、今後の成長も期待できそうです。

「事業をスピード感もって立ち上げるには、裸一貫では難しいと思う」と柴田氏。

今回紹介した2社を立ち上げられたのも、コンサルティングファーム時代の元上司や、エンジェル投資家からの大きな支援があったからこそ。
漠然としたアイデアから、まずは資料を作成して、資金や仲間を集めて・・・とゼロから組み立てるのが、通常かもしれませんが、どうしてもスピードは出にくく、不確実性も高くなりがちです。

すでにイメージが完成され、潜在顧客やパートナー候補との対話も始まり、あとは事業を具現化するだけですぐにサービスが立ち上がるという段階になった瞬間に、人や必要なものというのが不思議と集まると柴田氏は言います。

いつそのチャンスが自分に巡ってくるかはわかりません。ただ、そのチャンスは単なる運ではなく、巡るべくしてその人に巡ってくるものなのでしょう。

株式会社コードスタートと株式会社青山花壇。
これからどのような成長が待っているのか。今後も注目が集まりそうです。

エムアウト  高野公美子
    高野公美子