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「痩せた私」を見ながらダイエット

挑戦者は約70%も、成功者はたった38%。
この衝撃的な数字は、キリンビールが実施したダイエット経験に関するアンケートの結果です。(2008年2月実施。20歳以上の男女対象、有効回答数3,954)

多くの人が挑戦しているのに、成功した人はほんの一握り…その理由はいったい何でしょうか?
さまざま理由はあるでしょうが、大きなもののひとつに「続かない」ということがあげられるでしょう。

では続かない理由は?

毎日辛い食事制限や運動をしているのに、痩せている実感がわかず、そのうち目標を見失って棄権する。
私も含め、そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
(余談ですが、「辛い食事制限」で棄権した方におススメしたいのがデリカル(http://www.delical.com/)。少ない、おいしくない、飽きる…そんな低カロリー食品につきまとうネガティブイメージを一掃する画期的なブランドです。私もランチで週一回はデリカルのお弁当を買っていますが、低カロリーでなくても買いたいくらい、おいしくてボリュームもあるし、何より健康的な献立なので大満足しています!)


さて、話を本筋に戻して、ダイエットで目標を見失わないためにはどうしたらいいのでしょうか?
仮にダイエットを始める前から痩せた後の自分の姿を実際に「見る」ことができたとしたら、「きれいな私」に向かって励むことができませんか?


そんな不思議ともいえる体験を可能にしてくれるサービスがアメリカにはあります。
さすがアメリカ、ダイエットに関するニーズも日本以上にあるのでしょうか?


その名も、’Thinner View’というサービスです。
今の自分の写真をアップロードすると、特殊技術でほっそり加工修正され、2-3日後には痩せた自分の姿になって戻ってくるのです。

ダイエット開始前にダイエット成功後の自分を見られる!画期的です。

日本でも履歴書用の写真でほくろを消したり、肌のトーンを明るくしたりする技術はポピュラーになっています。
その技術の応用といった感じですが、ダイエットという「永遠の目標」でもあり、そして「最難関」でもあるフィールドで、サービスとして提供したところはさすがだなぁ、と思います。

しかも本サービスの基本料金は$14.99。気楽に試せる金額設定にもなっています。


この会社、2009年5月に設立のバージニア州にある会社ということ以外、まだほとんど企業情報がありません。それでもすでにイタリアやロシアのメディアで注目のサービスとして取り上げられています。それだけサービス自体にインパクトがある、ということでしょう。


まだ企業としてどれだけの規模に成長しているのかが分かっていないので、数字的に「成功」といえるかは分かりませんが、それでも「痩せたいけれどダイエットが続かない」というジレンマの裏にある理由を見つけ出し、今ある技術をうまく使って解決の糸口につなげるという着眼点は、新規事業を生み出す上で参考にするべき目線なのではないでしょうか?

新規事業の創造というと、新しいものをまったくゼロから作り上げるというイメージを持ちがちですが、今あるものをうまく組み合わせて、またはニーズに合わせて加工して発展させることで新たな価値を生み出すことも、モノが溢れる今の世の中に必要とされているのではないでしょうか?


普段の生活の中に隠されたジレンマを見つけ出し、その解決に向けてちょっと背中を押してあげられるようなサービスを効率的に組み立てていきたいものです。

【高木聡子】