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年間被害額276億円!振り込め詐欺への対応

調べ物をしていたら気になることがあったので、今回はそのことに触れてみたいと思います。
それは、いまだ勢い衰えない「振り込め詐欺」についてです。


警察庁のホームページによると、平成20年の振り込め詐欺の被害状況は、わかっているだけでも年間約2万件、被害総額は約276億円にも上っています!一日に換算すると、なんと約6,700万円が詐欺によって騙し取られている計算になります。


振り込め詐欺は、一般的には「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金等詐欺」の4類型に区別されています。
被害額の内訳は以下のとおりで、いわゆる「オレオレ詐欺」の被害額が全体の半数以上を占めています。

              被害額      認知件数
振り込め詐欺     276億円     20,481 件
(内訳)
オレオレ詐欺     155億円(56%)  7,615 件
架空請求詐欺     36億円(13%)   3,253 件  
融資保証金詐欺   37億円(14%)   5,074 件
還付金詐欺      48億円(17%)   4,539 件


一時期、警察の取締りが強化されたことを受けて、いったんは被害が小さくなったようですが、ここに来て、またその勢いを増しているようです。

ところで、なぜこんなに騙されてしまうのでしょうか?

今年2月から5月にかけて、神奈川県警が実施した振り込め詐欺に関するアンケートが公表されています。
中でも、最も被害の大きいオレオレ詐欺のアンケートを眺めていると、被害者像が見えてきます。

・被害者は50〜70代高齢者で、職業は無職
・事前に「携帯電話が変わった」などの連絡を受けている
・オレオレ詐欺は、平日昼間、家の固定電話にかかってきている
・多くの人が、詐欺の可能性を疑うことなく、電話を受けてから1〜2時間で振り込んでいる
・ATMなどに、注意喚起のポスターなどがあったかどうかは「覚えていない」
・振り込んでから3時間以内に、詐欺だと気づいている人が多い
・被害者の7割の人が、「自分は大丈夫」と思っていた

(参考:「振り込め詐欺被害状況調査結果」神奈川県警)


オレオレ詐欺の被害者像は、『自分は大丈夫だと思っている高齢者が、かかってきた電話に動揺し、疑うことなくあっという間に振り込んでいる』というふうに捉える事ができます。
ポスターなどがあったかどうかは”覚えていない”という解答に、被害者の動揺ぶりが見て取れます。


こうした振り込め詐欺に対して、一般的に言われている詐欺対策を見てみると

・ATM付近で電話を使えなくする
・ATM付近にポスター・警備員を配置
・電話を受けたら本人に確認の電話を入れる

などが挙げられますが、よくよく考えると、これらの対策は全て”電話に出てしまったらどうするか”の対策です。

電話に受けてしまったら、もう動揺して周りが見えなくなってしまうという先ほどのアンケート結果を踏まえると、必要な対策は、『いかに電話に出ないか。受ける前にシャットアウトするか。』だと言えます。


今でも、迷惑電話拒否サービスなど、電話に出る前の対策はすでにいくつかあります。
しかし、これらのサービスの多くは、予め登録した電話番号を拒否するタイプのものが多く、一度受けてしまった迷惑電話しか拒否できないといった弱点を持っています。


一度受けてしまった迷惑電話だけでなく、次々と出てくる新しい手口にも対応できる対策とは・・・。
出る前に”怪しいと感づく”ためには・・・。
自己努力だけではなく、仕組みとして防ぐことはできないか・・・。

さあ、みなさんのアイデアで、振り込め詐欺をなくしましょう!


エムア<br />
ウト  清水雅大

清水雅大