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事業立ち上げのポイント

新規事業検討におけるマクロな視点の活用

新規事業を検討する際、まず「どの視点からアイデアを発想するか」は人それぞれだと思いますが、大きく分けるとミクロな視点からの発想と、マクロな視点からの発想があると思います。

ミクロな視点からの発想では、直接体験したことや目にしたこと、聞いたことなど具体的なヒントを軸に事業性を探ります。実感値に基づいた仮説を立てやすく、事業性の判断が行いやすいと感じています。

一方、マクロな視点からの発想は、市場のトレンド分析や経済のマクロデータ分析から検討を進める方法です。顕在化している大きな市場や拡大中の市場がどこかは分かりますが、着手方法や検討の糸口に迷いやすいという面も否めません。

そのため、私はミクロな視点での発想がよいと考えていますが、検討を進めるうちに煮詰まって近視眼的になっているときにマクロな情報は別の視点を提供してくれます。また、方向性に迷ったときの参考にもできます。マクロデータを把握するために、個人的に参考にしている書籍や情報をご紹介します。


■数ヶ月〜1、2年の動向把握

 具体的な事例や、特定領域の直近の動向を捉えた情報が参考になります。
 例として以下3つをご紹介します。

 ・日経MJが毎年発表する「ヒット商品番付」
 
 ・政府が毎月発表する「月例経済報告」
  
 ・野村総研や三菱総研などのシンクタンクが提供するレポート・書籍


■数年〜数十年の動向把握

 社会動向を歴史観も交えて捉えた情報が参考になります。
 いずれも有名な書籍ですが4冊ご紹介します。

 ・「フラット化する世界(2006年出版)」「グリーン革命(2009年出版)」トーマス・フリードマン著
  ピュリツァー賞を3度受賞したジャーナリストの書籍です。
  通信技術の革新やエネルギー問題への対応によって、社会がどのように変わっていくのかを紹介してくれます。 

 ・「富の未来(2006年出版)」アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー著 
  「第三の波」や「未来の衝撃」を著した未来学者の書籍です。
  技術のインパクトが社会にどのような変化を促してきたかを歴史の時間軸を交えて説明しています。

 ・「ネクスト・ソサエティ(2002年出版)」ピーター・ドラッカー著 
  マネジメントの概念を発明したと言われる経営学者・社会学者の書籍です。
  企業活動の領域に留まらず、人間の活動への深い洞察に基づいて社会一般の動向まで考察して言及しています。


事業の検討をしていると、近視眼的になり、顕在しているニーズや事業の立ち上げ方などに意識が固定されることがあります。そのようなときに上記の資料や書籍に目を通してみてはいかがでしょうか。

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ムアウト  西田耕太郎
    西田耕太郎