トップ > 起業に役立つ本 > 賢者の買い物〜カカクコムの起承発展

起業に役立つ本

賢者の買い物〜カカクコムの起承発展

価格.com 賢者の買い物 〜カカクコムの起承発展〜
著:久保田正志

皆さんは、欲しい物があるときやどこかへ行こうとする時、まず何をしますか?きっとネットで情報収集と回答される方が多いと思います。特に口コミ情報は、同じ消費者の声が分かるので、便利ですよね。
食事にいくときは、食べログ。旅行にいくときは、フォートラベル。家電を購入するときは、カカクコム。
これらの情報サイトを運営しているのが株式会社カカクコムです。

本書はカカクコムの成長の軌跡を紹介すると同時に、1つの事業の立ち上げから成長までを臨場感を持って伝えてくれます。カカクコムの事例は、事業立ち上げの典型的なプロセスをみることができるので気にとまったポイントをご紹介します。

○ 事業のネタの発見 : 日々の仕事からヒントを発見
創業者の槇野氏は、新卒で入ったパソコン周辺機器販売の会社で秋葉原担当の営業として日々の業務を行う中で事業のヒントを発見しました。パソコンのパーツ価格調査がメーカーの営業担当にとって価値のある情報だと気がついたことがアイデアの起点となりました。

○ 収益モデルの模索 : 事業モデルのブラッシュアップ
当初は、店頭に来ているメーカーの営業マンに対して、商品価格の比較情報を販売する事業を考えていました。しかし、実際に店舗で価格調査をしていると店員から不審者扱いを受けたため、店頭の営業マンが求める情報の調査と提供は無理だと判断しました。
その結果、事業の内容を変更し、PCマニアに対して、Webで公開されている価格情報だけを集めてサイトで公開し広告収入を得るモデルに変更しました。

○ 消費者目線の徹底的なサービス : 顧客満足にこだわる
広告モデルを実現するためには、集客の鍵となる点に注力したサイト作りが重要です。パソコン関連機器の購入においては、“最安値の店舗が分かる”、“情報は最新の内容に更新されている”、“消費者同士で情報交換ができる”ということが重要でした。
常に情報が更新されるために、販売店が自分で情報を更新できるシステムを導入したほか、情報交換を行う掲示板では交流が活発になる方法を研究して実践しました。

○ ターゲットの特定 : 当初は一番感度の高い層を狙う
消費者の中でも最初からピラミッドの頂点を狙う事が重要です。こだわりをもち、商品に詳しい一部の感度の高い層を掴むことで、そこから下の層へも認知が広まるからです。具体的には、カカクコムの場合、PCを自作するようなパソコンに詳しい層をターゲットに据えていました。彼らを最初のターゲットにすることで、次第に彼らにPCの相談をする人達の層へもサイトの認知が広まってユーザとなっていきました。

○ ニーズの確認 : ユーザの声を実際に聞いて実感値を得る
新しいサービスを提供する時は、どこかに不安がつきまといます。その不安を払拭するのは、実際のユーザの声しかありません。槇野氏も実際にカカクコムのサイトを見てPCボンバーという小売店に買いに来たユーザの声を聞くことで、自分の提供しているサービスに確信を持ちました。

○ 外部パートナーとの連携 : 強力な応援者の存在
事業の価値に共感してバックアップしてくれる存在なしには、事業の拡大には限度があります。カカクコムには、ユーザの声を吸い上げる小売店(PCボンバー)、資金面を援助するベンチャーキャピタル(ICP)がパートナーとなり、事業拡大と大きく舵を取ることとなったのです。

○ サービスラインの多様化 : 本業を確立した後の多角化
事業を安定させるには、1つの事業を軌道に乗せた上で、収益源を増やす事が重要になります。カカクコムは、パソコン関連機器という商品だけでなく、自動車保険・マイラインなどのサービスの比較情報も提供することで、収益源を増やしていきました。


上記は、事業立ち上げを加速させる上で重要なポイントです。カカクコムの事例をなぞることで、このポイントの重要性を改めて確認できるので、ぜひご一読ください。

【株式会社カカクコム】
創業 2000年5月 ※前身の会社は1997年設立
上場 2003年10月
売上 97億円
営業利益 20億円
時価総額 1000億円
グループサイト月間利用者数 3270万人
グループサイト月間総PV 9億8473万
主要サイト 価格.com,yoyaQ.com,フォートラベル,食べログ,マンションDB

エ
ムアウト  西田耕太郎
    西田耕太郎

>> トップページへ戻る