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起業に役立つ本

オタクで女の子な国のモノづくり

オタクで女の子な国のモノづくり
著:川口盛之助

タイトルや装丁を見ると何だか軟らかい印象の本ですが、中身は真面目に日本の製造業、さらには日本人の強みを分かりやすく説明しています。

最近の“Cool Japan”ブームで、日本のアニメやファッションなどが世界的に注目されています。この本では、主に「日本ならでは」の工業製品を紹介しながら日本人の特性を分析しています。
日本人の特性を現している製品として最初に紹介されているのが「トイレ」。蓋の自動開閉に始まり、温かい便座、音姫、脱臭ファン、ウォシュレット、(製品ではないが)トイレットペーパーの三角折り、大と小に分かれた水洗レバー、手洗い用自動水栓、自動乾燥機、遅延型オートオフの換気扇など。
外国人も日本のトイレを使ってみて、「用を足す」というトイレの基本要件にほとんど関係ない、能天気なほどに贅沢な機能に驚くとともに、細かい配慮に病みつきになるようです。
筆者は、こういった恥じらいや配慮、思いやり、清潔志向といった「女性的な心情」に由来する特徴が日本製品の強みの一つだと主張しています。

その他にも様々な日本製品を紹介しながら、筆者は日本製品のオタク性を、法則1「擬人化が大好き」、法則2「個人カスタマイズを志向する」、法則3「人を病みつきにさせる」といった10の法則としてまとめています。これらを豊富な事例とともに説明しており、非常に納得感がありますし、読み物としても楽しめます。

最後に著者は、最近よく耳にする日本製品の特殊性を悲観的に語る、いわゆる「ガラパゴス論」を否定し、自らの文化的本質を見失わず、それをモノづくりに活用する努力を続ければいずれ結果が返ってくると語っています。

言われてみないと気づかない私達の中に普通にあるユニークさが、次々と事例として繰り出され、かつ意味付けされることで、日本のサブカルチャーや技術に誇りを感じる本です。


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